PAS NORMAL STUDIOS グループライド 「余韻」
PAS NORMAL STUDIOSの2022FWポップアップショップが終了しました。短い期間でしたが、ご来店&ご購入いただいた皆さまありがとうございました。
モデルやカラーによって品薄状態であったりと、なかなかコロナ禍の影響から抜け出されていない状況ではございますが、そんな中でも自分にとって輝いて見えるアイテムとの出会いがあれば嬉しく思います。
POP-UP SHOP最終日の12/4(日)は、参加者を募り和歌山でグループライド。今回は国内の総本山こと「MAGNET」さんのメンバーも来られ、普段一緒に走ることのできない仲間とのライドを楽しむことができました。
PAS NORMAL STUDIOSのジャージを身に纏う時、僕は少しばかり気合が入る。ジャージがタイトなレースフィットだから?それもあるかも知れない。でも、本当のところはPAS NORMAL STUDIOSというブランドへ抱くイメージがそうさせているのかも知れない。
もちろん、ジャージを着る人全てがそうあるべきだとは全く思わないし、それは自由だと思う。シンプルなデザインが好き、それだけの理由で選んでOKだと思う。
今まではよくレースに参加していたから、チームジャージを着ていることが多かった。当然チームの看板を背負うので、マナーだったり、走りの丁寧さとか、できればカッコよく走りたい、みたいな気持ちでジャージに袖を通した。
僕の場合、それはPAS NORMAL STUDIOSのウェアであっても変わらない。ブランドネームと並んで書かれている"Internatinal Cycling Club"の文字。それはこのジャージに袖を通す僕らは仲間であるとの気持ちが込められている。ロードバイクを楽しんだことのある人たちなら経験があると思うのだけど、性別や年齢、あるいは国境までも関係なく、"自転車"という共通言語が存在していて、「あの坂キツかったね」とか「この景色は最高だ」なんていう風に、言葉が通じなくとも感情は共有できてしまったりする、そんな素晴らしい体験。
だから、外でロードバイクに乗っている人がいれば、自然と「仲間」なんて思ったりする。まぁ、声をかけたりするわけじゃないのだけれど。
レースウェアとしてのフィットを持っているPNSのウェアから伝わってくることがあるとすれば、"自転車に乗ることを存分に楽しめ"ということかなと思う。メーカーの世界観の受け取り方は人それぞれだけど、僕はそう感じている。もしゆとりのあるカジュアルなフィットのウェアであれば、シティライドをゆったりと楽しむ方向で受け取るかもしれない。PNSは全体的にタイトなフィットで、空気抵抗も少ない。明らかに"ロードレーサー"だ。ならば、ロードレーサーらしく、ロードバイクを気持ちよく走らせることがPAS NORMAL STUDIOSらしさなのだ、なんて思っていたりする。
本拠地デンマークでも、グループライドでは時折レースのような展開になったりするという。なんとなくわかる。ロードバイクに乗って、気持ちのいいルートを走っていれば自然とペースが上がったりする。気持ちは昂り、身体を思いっきり動かしたくなる。それはグループライドをしていれば一緒に走る人も多分同じで、自然とアタックの掛け合いになったりする。初めて一緒に走る相手であっても、その先で「君、速いね」「そっちこそ」とすぐに打ち解けることができる。
息を切らしながら走れば当然しんどい。一人で走ってもしんどいだけで終わってしまうけれど、誰かと一緒だと何処か楽しい。それを言葉で言い表すことが難しいのだけど、達成感なのか爽快感なのか、体力を出し切った後の気持ち良さは何にも代えられない快感がある。一人では味わえないその感覚を与えてくれる、一緒に味わうことができる。それが仲間という存在なのだと思う。
久しぶりに足が攣りそうになるほど頑張ってみた。ハードだったけど、楽しかったなという余韻が今も心地いい。