LeMond POPRAD × microSHIFT SWORD

アメリカ人の唯一のツール・ド・フランス優勝者であるグレッグ レモンによって設立された「LeMond Racing Cycles」

そのシクロクロス用フレーム「POPRAD」の組み立てのご依頼をいただきました。
ひょんなことから「POPRAD」を手に入れたことから、どうせなら今期からシクロクロスを始めたいという流れです。

アメリカのパイプメーカー「TRUE TEMPER」の「OX PLATINUM」。
高強度で軽量と言われている高級パイプが使用されたMADE IN USAのフレームです。


CHRIS KINGのヘッドセットに、今なおファンの多い「ALPHA Q」のCXフォークがアッセンブルされた状態で手に入れたようです。

嬉しいことに「MOVEMENTで触ってみたいパーツがあれば常識の範囲内であればお任せでいいよ。」とパーツの選定を任せていただきました。
それならと、お言葉に甘えてメインコンポーネントを気になっていたmicroSHIFTの新作「SWORD/ソード」で組ませていただきました。

SWORDは、microSHIFT初のインターナルワイヤールーティングのブラケットレバーが採用された10sのグラベル用コンポーネントです。
ブレーキも変速も機械式なので、今回のようなカンチブレーキなどのリムブレーキに対応したブラケットレバーが減っている中、選択肢が増えたことは嬉しいですね。

ブレーキレバーとシフトレバーは独立しており、ブレーキレバーのリーチ調整も簡単でシフトレバーは手繰り寄せてることができるので手の小さな方でも操作しやすいと思います。シマノとスラムを合わせたような操作方法です。

ちなみに、フロントダブル用とシングル用、そしてドロッパーポストに対応した左レバーもございます。
今回はフロントシングルを試したいとのことでしたのでフロントシングルを採用しました。

ギア比はシクロクロスにしてはカセットが大きく(11-48t)ワイドレシオですが、オフシーズンのグラベルライドなども兼ねてこの仕様になりました。それでも軽いかな？

SWORDのリアディレイラーは、チェーンのバタつきを防止するためテンションが高いのですが、ホイールを外しにくくなるのがデメリットです。クラッチをOFFにするとテンションが緩まりホイールが外しやすくなります。

クランクは手持ちのアルテグラにWOLFTOOTHのチェーンリング(42t)を合わせました。SWORDにもシングル用とダブル用のクランクがございますが、手持ちのクランクの方が軽いし使わないと勿体無いし。

さて、ブレーキ問題です。カンチやミニVブレーキも生産されなくなったものもあり種類が減り、よく効くブレーキといえばPAUL1択になりつつあります・・・。
それは今後の楽しみにとっておいて、今回は、ロードレバーでも引けるPROMAXのミニV。片側3,000円ほど(PAULの約1/10の価格(笑))ですがよく効きます。見た目も悪くない。

続いてホイールですが、予算の手前、手頃な完組みホイールも視野に入れましたが、やはりレースや走りも意識して組みたいし面白くありません。

ということで、リムはVELOCITYのQuill、同じくVELOCITYのROAD HUBで手組みしました。Quillはワイドな幅で横剛性も強く465gとそんなに重たく無くバランスが良いリムです。また、リムブレーキ対応でチューブレスレディなのも選んだ理由です。VELOCITYのROAD HUBのリアハブは少し重いですが、コスパとメンテナンス性で採用しました。QR付きで前後22,000円(税込)

タイヤはパナレーサーのオールラウンドなCXタイヤ「CG CX TLR」
マッドコンディションは少し苦手なタイヤですが、価格もお手頃で転がりもグリップも良いので初めてのシクロクロスにおすすめのタイヤです。
もちろんチューブレス仕様でアッセンブルしました。

コックピットは、フレームに合わせてアメリカンなZIPPで。


シートポストはメーカー在庫欠品中だったのでとりあえず手持ちのDURA-ACEになりました。
最後にGOD＆FAMOUSのバーテープで外しアクセントで完成！

Cross is comming！

microSHIFT SWORDの価格表も添付しました。
SWORDでのカスタム、組み付けのご依頼お待ちしております。